「雀は人になつかない。」
遠い昔、何かの本に書いてあった。

最近、店先のベンチにたむろする雀がいた。
ドアを開けると飛んでいってしまう。
そこで小皿に盛ったパン屑をベンチに置いてみた。
案の定ついばみに来るようになった。

自分は窓越しにコーヒーを飲みながら
それを見ているのが好きだった。
そしてそれは開店前のほんのひと時の日課になった。
左目の上がちょっと逆毛立っているので
彼(?)だとすぐわかっていた。

勝手に名前をつけた。チュン太....。
そんな2ヶ月も過ぎたある日、いつものようにパン屑を置いて
店の中からそれををついばむチュン太を見ていた。
すると突然の突風にあおられたチュン太は路上に投げ出された。
そこに路線バスが通り過ぎ.............。

あっという間の出来事だった。
地面には真っ赤な花が咲き、口ばしだけが残った。

素手でチュン太を拾い上げて血みどろになった自分の手を
自分の顔にこすりつけ「、ごめんね!ごめんね!ごめんね!」
まわりの人は立ち止まってこっちを見ていた。

「雀は人になつかない。」
遠い昔、何かの本に書いてあった。

いや!なついちゃいけないのかもしれない
......。

※これは古い日記のひとつです。
読まれた人の心に残れば本望です。

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by mannmani | 2009-06-25 00:17 | 心象風景 | Comments(0)

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