父の日につき…

やっと小学校に入学した頃の話、
自営で和菓子屋を営んでいた実家は、
とても忙しかった。
...

暮になると、とてつもない量の、
のしもちが所狭しと積み上げられていたのだ。
もちろん食事なども、のんびり出来るわけもなく、
磯辺巻きやあべかわなどと、餅の料理が多かった。

そして唯一、手間がかかっていた雑煮が出た時に
父親に聞いてみた。
「ねえ!お餅なのになんでゾウニっていうの?」
すると父親は…、

「それはなあ、アフリカにいる象の肉は、
 白くて硬いんだ、それを四角く切って、
 網で焼くと餅みたいに膨れるんだ!
 それを野菜と汁の中に入れて食べるから、
 象煮っていうんだ!」

7~8歳の頭では、疑う余地もなく、そのまま信じた。

そして年も明けて、いの一番に学校で、
クラスメイトに雑煮の名前の由来を鼻高々に説明した。
みんなからは絶賛の嵐だったのを覚えている。
だがその話を自宅に帰った友達が自分の親に、
話してしまった!

学校に苦情の電話が入り、いとも簡単に犯人がみつかり、
担任から、うちに連絡があった。
その後、母親からこっぴどく怒られる父親!(笑)

しかし、自分の脳内心象として、槍を片手に腰蓑をつけた、
真っ黒けの原住民が、コタツの中で、網に乗せたて膨らんだ餅を、
茶碗に入れて、お箸で食べているのだ!(野菜もたっぷり!)
まあ、子供の想像力なんて、そんなもんだが…

それでも懲りない父親は、波浪注意報を
「ハロー注意報といって夕方になると
ハロー!ハローと言いながら日本にいるアメリカ人が、
日本の子供を殴りに来る」等と、我々を怖がらせたっけ!

今でも兄弟が集まると、この話で盛り上がる。
自分が23歳の時に、逝っちまったけど、
そんなわくわくする話をしてくれる父親が大好きだった。

父さん!また生まれ変わっても息子にしてくれよ!
まだまだ聞き足りないからさ!

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by mannmani | 2016-06-20 09:18 | 心象風景 | Comments(0)

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