カテゴリ:心象風景( 76 )

五月の風

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不景気風が吹き始めて、もう久しい。
自分が店をかまえた場所も10年目の頃、
向かいにあるスーパーはすでに5回代替わりをしていた。 ...

つまり2年に一回、代わっているわけだ。
まあ実際は3ヶ月でやめた店もあるが…

何件目のスーパーか、よく覚えてはいないが
桜の花びらも散り去って、暖かい風が吹く頃になると
名刺を持って挨拶に来た一人の若い店長を思い出す。


朝早くから店前の掃除やクレーム処理で忙しそうだった。
たまに奥さんと小さな子供を連れてうちにケーキを
食べにきてくれたっけ!

そんなある雨の日スーパーの従業員入り口に
小さな片目のチャトラネコが住み着いた。
多分親からはぐれたのだろう。


ダンボール箱にビニールをかけて雨よけを施し
パートさんも含め、スーパーに勤めるみんなで飼っていた
名前は誰が言い出したのか、その店名で呼ばれていた。

2ヶ月も過ぎた頃、しとしと雨のそぼふる朝、
いつものように店先に鉢植えの花を置こうと
外に出ると店長がスーパーの横にしゃがみこんでいた。

びしょびしょに濡れた背中で半そでシャツの
腕にかかえていたのは
すでに息絶えている血みどろのチャトラだった。
私に気がついた店長は急に呆れたような顔をして
「これだから野良はしょうがないっすね!
 つい今さっきでしょう!車に轢かれたみたいです。
 あとで保健所に連絡しますよ!
 実は本社からも注意されていたんです。
 衛生的にも問題ありますもんね!」と
冷ややかに言うとダンボールに死骸を置いて
そそくさと店の中に入っていった。

そしてその後、店長はある日突然解雇された。
サラ金からの借金が返せなくなり
取立て業者が職場のスーパーまで来たのだ。

お客さんにまで迷惑が降りかかるという理由で
本社は、いとも簡単に彼を切り捨ててしまった。
実は知り合いの保証人になっていたという.....。

最後の挨拶に来た彼と奥さんの言葉に 胸がつまった。
肩を落とし二人で帰る後姿が今でも 目に焼きついている。

あれから幾度目かの季節を繰り返し
あの頃の面影もない現在のスーパーには
朝から人待ち顔の店員が窓ガラスを磨いている。

神様、人って悲しいね!
やさしさ故に傷ついてまた傷ついて
傷が癒える頃さらに傷ついて
それでも生きていくものなの?

私は忘れないよ!忘れるもんか!
あの雨の朝、車に轢かれて死んだチャトラのために
好きだった魚肉ソーセージを段ボールいっぱいに
敷き詰めて手を合わせていた、そんなやさしい彼を!

何故か毎年、5月の風が吹き始める頃にそんな事を思い出す… 、



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by mannmani | 2017-05-01 00:31 | 心象風景 | Comments(0)

ある日…

仕事に向かう道すがらの大型商業施設の建設現場に、
「みーちゃん」と書かれた二つのお椀が置いてある。

一つは、いかにもキャットフード、
もう一つは汚れていない、
きれいな水が入っている…

多分、長期にわたる仕事の間に癒しの空間として、
現場の関係者が置いたものだろう。
時折見かける三毛猫かも知れない…

殺伐とした都会の片隅で、目を細めるようなシーンに出会い、
自分もちょっと癒された。

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by mannmani | 2017-03-12 18:08 | 心象風景 | Comments(0)

味噌汁


近所に、たまに挨拶する50代前半の奥さんがいる。
買い物帰りの夕方、その奥さんが目を真っ赤に腫らしていたので、
まさか花粉症でもあるまいし、声をかけたら、
実は姑さんに味噌汁が冷めない距離なのに愚痴々…と、
嫌味を言われたと言う。

そこで、いつか誰かに話して、笑いを取ろうと思っていたネタを
慰めるつもりで言ってみた。

「いやいや!奥さん、考え方ですよ!
 味噌汁が冷めない距離じゃなくて、
 煮えたぎった味噌汁を頭からぶっかけられる距離ですから!」

するとその奥さんは大笑いしながら、お礼を言って、
ニコニコしながら帰っていった。
…って平気かしら?
ニュースにならなければいいけど(笑)
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by mannmani | 2016-11-07 09:52 | 心象風景 | Comments(0)

物々交換

本日、京浜急行の「穴守稲荷駅」にある、
「油揚げ」という、オーガニック料理の店で、
お金のいらない物々交換のイベントに行ってきた。

自宅にある、使わない物を提供して、
欲しい物をもらえるという趣旨で、
自分は廃棄するはずの空き瓶を加工したランプを
いっぱい持参して、欲しい物をもらってきた。

ちなみに戦利品は、ペアのコーヒーカップ、
スワローズのTシャツ、スヌーピーの爪切り

自分には関係ないが、浴衣の帯まであった。
これも無料でもらえるのだ!
とてもいい企画なので、また参加したい!
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by mannmani | 2016-08-11 22:10 | 心象風景 | Comments(0)

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また、金麦キャンペーンが届いた。
今度は透明な小鉢が二つ!
そうめんを食べる時に出番がありそうだ。
今日、仕事から帰ってきたら、
早速、使ってみるか!


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by mannmani | 2016-07-27 09:31 | 心象風景 | Comments(0)

ペア皿が届いた♪

今年もサントリーの金麦で、もらえるペア皿の、
キャンペーンをやっていた。
去年ほど飲まないと思っていたら、
何と、簡単に2セット分も、貯まっていた!(笑)
早速応募したら、とりあえず1セットが届いたので
開けてみると、いかにも夏らしいガラスの皿は、
刺身の盛り合わせに合う気がする。

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by mannmani | 2016-07-12 12:23 | 心象風景 | Comments(0)

猛暑

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今年は猛暑になるらしいが、
あの、2010年の暑かった夏のある日
家の近所のアスファルトでミミズが暑さのため、
のたうちまわっていた。

思わず、持っていたペットボトルの水をかけて、
土の所まで導いてやった。
水はもったいなかったけど、
ミミズは人類の役に立っているから、
まあ、いいやとその場を後にした。

そしてその一週間後、同じその場所で
ビール券12枚入りの、封筒を見つけた。
一応、お金と同じ扱いのものだから、
交番に届けたが、後日、落とし主が現れず、
自分のものになったけど、
もしかして、あれってミミズの
お礼だったのかな?(笑)


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by mannmani | 2016-06-25 22:51 | 心象風景 | Comments(0)

どうなんだ?

最近の保険会社は
『あいおいニッセイ同和損害保険』とか
『損保ジャパン日本興亜ひまわり生命保険』とか
合併で社名が長くなったけど
俺なんかポメラニアンとシベリアンハスキーの
ミックス犬だから『ポンスキー』って
略しすぎじゃねえか?

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by mannmani | 2016-06-24 22:24 | 心象風景 | Comments(0)

父の日につき…

やっと小学校に入学した頃の話、
自営で和菓子屋を営んでいた実家は、
とても忙しかった。
...

暮になると、とてつもない量の、
のしもちが所狭しと積み上げられていたのだ。
もちろん食事なども、のんびり出来るわけもなく、
磯辺巻きやあべかわなどと、餅の料理が多かった。

そして唯一、手間がかかっていた雑煮が出た時に
父親に聞いてみた。
「ねえ!お餅なのになんでゾウニっていうの?」
すると父親は…、

「それはなあ、アフリカにいる象の肉は、
 白くて硬いんだ、それを四角く切って、
 網で焼くと餅みたいに膨れるんだ!
 それを野菜と汁の中に入れて食べるから、
 象煮っていうんだ!」

7~8歳の頭では、疑う余地もなく、そのまま信じた。

そして年も明けて、いの一番に学校で、
クラスメイトに雑煮の名前の由来を鼻高々に説明した。
みんなからは絶賛の嵐だったのを覚えている。
だがその話を自宅に帰った友達が自分の親に、
話してしまった!

学校に苦情の電話が入り、いとも簡単に犯人がみつかり、
担任から、うちに連絡があった。
その後、母親からこっぴどく怒られる父親!(笑)

しかし、自分の脳内心象として、槍を片手に腰蓑をつけた、
真っ黒けの原住民が、コタツの中で、網に乗せたて膨らんだ餅を、
茶碗に入れて、お箸で食べているのだ!(野菜もたっぷり!)
まあ、子供の想像力なんて、そんなもんだが…

それでも懲りない父親は、波浪注意報を
「ハロー注意報といって夕方になると
ハロー!ハローと言いながら日本にいるアメリカ人が、
日本の子供を殴りに来る」等と、我々を怖がらせたっけ!

今でも兄弟が集まると、この話で盛り上がる。
自分が23歳の時に、逝っちまったけど、
そんなわくわくする話をしてくれる父親が大好きだった。

父さん!また生まれ変わっても息子にしてくれよ!
まだまだ聞き足りないからさ!

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by mannmani | 2016-06-20 09:18 | 心象風景 | Comments(0)

自分は小学校低学年の頃に自営業をしていた家庭で、
いたずらをして、 父親に布団で、す巻きにされ、
押入れに入れられた。

いくら泣き叫んでも聞こえないし、
その内、泣き疲れてそのまま眠ってしまい、 ...

父親も忙しさのあまり、存在を忘れられた(笑)

そして夕方になって、自分がいない事に気が付き、
もしかして誘拐されたんじゃないか?と、
近所の人たちと探し回ったらしい。

挙句の果て、誰かが交番に行って事情を話してしまい、
町中でえらい事になってしまった。(爆)

父親はふと、す巻きにした事を思い出して、
押入れを開けてみたら、目のふちの涙が乾いて、
塩分が白く粉をふき、そのまま寝ている自分を見つけたという…

今だったら虐待とかで問題になるのだろうけど、
あの頃の子供たちは、いたずらすると、
庭の木に縛り付けられたり、
家から閉め出されたりされていたっけ!

大人になって兄弟が集まると、その話で盛り上がるが、
多分、当時の父親をかなり怒らせる事をしたんだろうな!

そして気が付くと、ずいぶん時が流れ、みんな夢の中…

父さん…、自分もあなたが旅立った歳を越えたよ…

7歳くらいの男の子って親のいう事なんて聞かないよね!
もちろん、森の中に置いていくなんて言語道断だけど…
早く無事に見つかりますように!


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by mannmani | 2016-05-31 00:52 | 心象風景 | Comments(0)

おもにオリジナルのお菓子や料理をアップしていきます。
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