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大江戸捕り物控その2

さて、先日の明け方の「大江戸捕物控」の後半をレポートします。
熱いお茶などをすすりながらどうぞ!

大江戸捕り物控その2_f0173549_1014543.jpg

ここはうちから一番近い交番の中、
新聞泥棒は下を向きうなだれていた。
巡査は色々と聞いていた。
「はい、それで住まいはどこ?」
「相模原です」
「家族は?」
「いません」
「東京には何しに来たんだね?」
「ハローワークに仕事を斡旋してもらおうと!」
「あのねえ!ハローワークは明け方に開いてるわけないよ!
 それに他人名義のカードが二枚!これどうして持ってるの?」
「拾いました」
「どこで?」
「駅の構内で」
「いつ拾ったの?」
「一ヶ月くらい前です。」
「なんですぐ届けない!」
「...」
「それになんだ!このピンクの財布は!女物だぞ!
 自分のものじゃないんだろ?」
「いえ、死んだ母のものです」
「うそつけ!」
「ほんとうです!」
「おまえの母親世代がなんでAKB48のデザインなんだよ!」

この巡査ツッコミのセンスがいい!(笑)

そうこうしているうちにPC(パトカーの事をそう呼ぶらしい)が到着した。

「これから署に行って別々に調べます。
 まりむうるさん、奴に会う事はもうありませんよ!
 じゃ、よろしく!」そういうと巡査は交番の中に消えていった。
※写真はPCの車内
大江戸捕り物控その2_f0173549_10164887.jpg

二台連ねたPCは縦に並んだまま国道を走る。

車を運転している若い巡査が俺に話しかけて来た。

「まりむうるさんって4丁目のケーキ屋さんですよね!」

「え!驚いた!うちを知ってるんですか?」

「はい!一番最初に勤務命令が降りたのがさっきの交番だったので
 パトロール中は何回も店の前を自転車で通りました。
 もっとも制服で立ち寄るわけにはいきませんでしたけどね!」
なるほど!そういう事!

ほどなくしてPCは署の前に着いた。
事情聴取はそれぞれ別の部屋なのだが
それがまあ、ほんと、何にもない三畳くらいの部屋で
テーブルと椅子だけしかなく、色もないところだった。
※写真は事情聴取鵜室
大江戸捕り物控その2_f0173549_10175373.jpg

ただひとつ気になったのは、その白い壁にべったりと付いた
赤茶けたシミだが多分血痕だと思う。

「おはようございま〜す!失礼しま〜す!」
部屋に入って来たのは歳の頃なら27〜8歳くらいの
おっぱいの大きな婦警さんだった(爆)

一通り、事の流れを説明しながらパソコンで聴取書を作成していると
「キューグルグル!」とお腹が鳴ってしまった。
「おっと失礼!朝早かったからお腹がすいちゃった!」
婦警さんはケラケラ笑って「すみませんね!もう少しですから!」

「こんな時犯人がカツ丼を食べてたりするじゃないですか!
 そういうのはないんですか?」

「あはは!よくテレビの刑事ドラマでやってますよね!
 実際食べる事はありますが後で本人に請求しています。」

「え!あれはおごりじゃないんですか!
 てっきり警部のやさしさにほだされて、何でもしゃべっちゃうのかと!」

するとおおきなおっぱいをゆらしながら(笑)
「あはは!おかしい!まず、ありえません!
 第一そんな事したら路上生活者のたまり場になっちゃいます!」
なるほど!そういう事ね!

そしておっぱいの大きな←だからもういいって!
婦警さんはノートパソコンを抱えたままいなくなり
次に現れたのはマイケル富岡に激似の若い刑事だった。

「どうも!所轄刑事の○○です!
 色々と調べましたが奴は40歳の無職です
 これといって自分を証明するものが何もないので
 まだわかりかねますが...
 ところであいつバカですね〜!
 所持していたキャッシュカードなんですが
 5年も前から使用停止になってる事に気付かず
 後生大事に持っていたんです!あはは!
 それとですね!あいつに対して被害届けを作成するのは
 さほど難しくないのですが、もちろんそうなれば
 20日間の拘留になります。
 でも、どうです?あんなクソ野郎に20日間も
 税金でメシを食わせるなんてシャクじゃないですか?」

「う〜ん!私は彼が改心して真っ当な道を歩くことより
 私や家族への報復が気になります」

「それは平気です!ご安心下さい!
 仕事は相模原の方で探す事と
 ご主人の家の近所には近づかないという
 誓約書を書かせることを拘留をしない条件にします!」

俺はこの警部の本根を垣間みた気がした。
今回の事が立件すると拘留のための手続きなどが発生する。
つまり実のところ書類作成がめんどくさいんだ!(笑)

「そうですか!わかりました、それではお願いします!」

「はい!どうも長い時間ご苦労様でした!
 PCで自宅の前までお送りいたします!」

警察署の前には20人くらいの警察官が一斉に敬礼をしてくれた。
そして走り去る俺の乗ったPCに向かって
あのおっぱいの大きい←まだ言うか!
婦警さんが手を振っていた。

店前で降りると二人の警官もわざわざ車から降りてきて
敬礼をしてまた乗り込み、帰っていった。

それを見ていた近所のおばあちゃんは
ケーキ屋の旦那は一体何をしたんだ?
みたいな顔をしてこっちを見ていた。

さあて!もう8時だ!仕事仕事! 終わり

とまあ、こんな具合でございます。
しかし驚いたのは、たかだか新聞の窃盗くらいでも
その気になれば20日間も拘留できる事でした。
今回、そうは出くわさないシーンを経験させてもらい、
パトカーにも乗れて、警察署内に入れてそれなりに満足です。
どうかみなさんも新聞泥棒にはくれぐれも気をつけて!
ではごめんなすって!

by mannmani | 2012-11-08 10:22 | 心象風景

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