2013年 04月 01日
エイプリルフール
あの日、家族で夕飯を食べていた時に突然電話が鳴った。
母親が出て少し話を聞いていたが「はい!わかりました!」と言って
受話器を電話にもどすと、ビニール袋を電話にかけ始めた。
そのおかしな行動に父親は「どうした?何してる?」と聞いた。
すると母親は「電話局からの連絡でこれから配線の掃除で空気を送り込むので
電話機にビニールをかけておいて下さいって!
でないと埃が飛び散るらしいのよ!」
父親は「そうか、わかった!でもその前にカレンダーを見ておいた方がいいぞ!」
と笑った。
最初、気が付かなかった母親はその30秒後、4月1日にはっとして、
それはもう悔しがる悔しがる(笑)
しかし後で父親に尋ねたら父親が自分の友達に頼んで
うちに電話をかけさせたのだった。
そんなセンスのある父親もからかわれた母親もすでにこの世にいないが
あの日の事を雲の上で笑っているのだろうか?
by mannmani
| 2013-04-01 19:28
| 心象風景